私たちのグループ会社であるセカンドエフォート株式会社は、平成25年4月に商号変更(社名変更)を行い、現在の会社名となりました。
この「セカンドエフォート(Second effort)」という言葉は、直訳すれば「2回目の努力」となりますが、日常的に使われている言葉ではなく、米国のNFLに代表されるスポーツ「アメリカンフットボール」の用語の一つなのです。
アメフトとは陣取り合戦の競技です
このアメリカンフットボール(以下「アメフト」という。)というスポーツは、日本では余り馴染みがないのでご存知無い方もいらっしゃるかと思いますが、一言で言い表すのであれば、「陣取り合戦」の競技です。
ボールを持った選手が敵陣に向かって走るか、敵陣に向かって走っている選手にパスを投げてキャッチに成功すると敵陣を獲得することができます。
しかし、敵側の選手も、それを阻止する為にタックルをしたり、パスカットをしたりとディフェンスをしてきます。
その結果、ボールを持った選手が倒れてしまった時点でのボールの位置が、敵陣を獲得したラインとなるのです。
それでは、「セカンドエフォート」とう用語はどういった意味で使われているのでしょうか。
解説:セカンドエフォートとは
アメフトの解説書によりますと…
「ボール・キャリアー(=ボールを運ぶ人)がタックルをされた後、スピン(=体を回転させる行為)や体を伸ばしたりして1mmでも多くゲイン(=敵陣を獲得)しようと努力する行為を指す」
となっています。
これだけでは分かり辛いので、試合の様子をイメージしてみましょう。
1人の選手がボールを持って敵側の選手をかわしながら走っています。味方の選手もボールを持った選手が一歩でも前に進める様に、タックルを仕掛けてくる敵側の選手をブロックします。
しかし、ついにタックルを受けてしまいバランスを崩してしまいました。
通常であれば、そこで倒れてしまいプレーが終了しますが、前述の通り、アメフトでは、ボールを持った選手が倒れてしまった時点でのボールの位置が、
敵陣を獲得したラインとなりますので、「一歩でも前へ」「1mmでも前へ」ボールを運ぶ為(=敵陣を獲得する為)に最後の力を振り絞って、足を踏み出し、身体を捻り、腕を前に伸ばすのです。
この最後の最後の決死のプレーを「セカンドエフォート」と呼ぶのです。
悪あがきではありません
このセカンドエフォートという行為を「悪あがき」だとか「諦めが悪い」と考える方もいらっしゃるかもしれません。しかし、誤解しないで下さい。
選手は「悪あがき」している訳でも、「諦めが悪い」訳でもありません。タックルされてしまい、間もなく自分は倒れてしまうという事実を受け入れたうえで、その中で自分に出来る最後のプレーを全うするのです。
たとえそれがたった1mmの前進だとしても、「まだ自分に出来ることはある!」そう信じて最後の力を振り絞るのです。
私たちの想い
私たちは、ビジネスの世界においても、このセカンドエフォートの精神を大切にすることが会社発展、顧客満足の獲得に繋がると信じてこの社名を付けました。
私たちは、お客様の満足のために、最後の最後までお客様のことを想い、業務に取り組み、お客様と共に歩み、共に成長できる存在でありたいと心から願っております。
最後に、私がみた解説書には、こう付け加えられておりました。
「~この行為によりチームの意気が盛り上がることはもちろんのこと、 ~中略~ 強豪と呼ばれているチームほど、セカンドエフォートの大切さを知っている」
と。